エミール・クストリッツァ(脚本・監督・コスタ役)

1954年生まれ、ユーゴスラビア・サラエヴォ出身。
1978年にプラハ芸術アカデミー(FAMU)の監督学科を卒業。在学中に『Guernica』(1978)を含む短編映画を数本制作し、カルロヴィヴァリの学生映画祭で最優秀賞を受賞。卒業後、故郷(当時はユーゴスラビア)でテレビ映画を何作か監督し、1981年に『Do You Remember Dolly Bell?(Sjecas li se Dolly Bell?)』で長編映画デビュー。成功を収め、ヴェネチア国際映画祭で新人監督賞を受賞した。2作目の長編映画『パパは出張中!』は、1985年のカンヌ国際映画祭のパルムドール賞とFIPRESCI賞(国際批評家連盟賞)に輝き、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。
1989年、ユーゴスラビアから西ヨーロッパの国へ売られていく子供たちを描いた『ジプシーのとき』で、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞。初めての英語作品でジョニー・デップ主演の『アリゾナ・ドリーム』は、1993年ベルリン国際映画祭の銀熊賞に輝き、バルカン半島の情勢を描いた辛口でシュールなコメディ作品の『アンダーグラウンド』では、1995年のカンヌ国際映画祭で2度目のパルムドール賞に輝いた。
1998年には『黒猫・白猫』でヴェネチア国際映画祭の最優秀監督賞の銀熊賞を受賞、この作品はドナウ川の河畔に住むロマ族(ジプシー)の底抜けコメディ。
2001年の『SUPER 8』は自身がメンバーである“ザ・ノー・スモーキング・オーケストラ”のコンサートの様子も撮ったドキュメンタリー・ロードムービー。
2004年に90年代のユーゴスラビアの紛争中のセルビア人男性とムスリムの女性との恋愛を描いた『ライフ・イズ・ミラクル』は同じ年のカンヌ国際映画祭でプレミア上映され、セザール賞の外国映画賞を受賞した。
2005年のカンヌ国際映画祭の審査員長に選ばれ、自身の『ウエディング・ベルを鳴らせ!』は2007年カンヌ国際映画祭でプレミア上映され、続く08年、アルゼンチンのスター・サッカー選手のディエゴ・マラドーナを追ったドキュメンタリー映画『マラドーナ』は、2008年のカンヌ国際映画祭の公式出品作品としてプレミア上映された。